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相手の両親から多額の慰謝料請求

子供の遊びとケガの賠償責任

自転車を二人乗りで走行中の事故

加害者側Aさんの子供B君が、同じマンションに住む友達のC子ちゃんと、マンション内の敷地内でB君の自転車の後ろに乗っていたC子ちゃん。B君がバランスをくずし転倒、運悪くC子ちゃんも転倒して顔面を切り傷痕が残ったという事故に遭う。

加害者側のAさん夫人が子供たちを見ている中での事故で、C子ちゃんの両親は、加害者側Aさんに対して¥1,500万円の慰謝料を請求してきました。

加害者側Aは個人賠償責任保険には未加入で、今注目されている自転車保険と同様なものと説明しました。個人賠償責任保険は、各保険会社で特約として年間の保険料も安く、例えば火災保険や傷害保険、あるいは自動車保険にも特約として付けられる保険です。ただあくまで特約なので個別には販売していません。それを解消するのが自転車保険となっています。

危険な遊びか―違法性の有無

加害者側Aさんからの相談で、高額な賠償請求ですが、払う必要はあるのでしょうか?との事。そこでいろいろな判例を持ち出し説明をしました。

例えば、1mくらいの棒を持って戦いごっこをしていた小学生が、不意に振り返った時に友達の左目にあたり、友達は左目を失明する事故がありましたが、最高裁は親権者の賠償責任を認め多額の慰謝料の支払い義務を命じたケース。あるいはおもちゃの弓矢で小学生同士が遊んでいるときに誤って弓が友達の目に当たり、その時の裁判例も加害者両親へ慰謝料を含めた賠償金を支払う義務があるとしています。遊戯中の行為だからと言ってその行為の様態からみて社会的に是認されないとして親の責任を認めたものがあります。

ただこの手の事案については、裁判所では一般に容認される遊戯中に他人に加えた損害行為は、特段の事情が認められない限り違法性を阻却すると微妙な判断もています。

結局のところ、その行為に粗暴な点がある場合、その遊びに通常考えて重大な結果を生ずるおそれがある場合には違法性があるとされるわけですが、その境目は微妙です。

女性の顔面の瘢痕と言うのは重大な結果と思われます。その負担をすべてC子ちゃん側が負わなければならないとすることは公平上、ためらいを感じる裁判官もいるでしょう。また裁判官によっては、個人賠償責任保険があることを考えて、違法性を広く柔軟におこない、この事案のようなケースにも責任を求める人がいるかもしれません。そして子供の発育としつけ、遊びについての裁判官の考え方が微妙に影響してくるのではないかと思います。

個人的な見解、個人賠償保険があれば慰謝料は払うべきか

子供の遊びに関して、あまり大人達の干渉を受けないでのびのびと遊ぶことが子供たちには何よりも大切だと思います。自主性、自発性、創造性はその中で作られて行くものと考えるからです。

また、個人賠償保険に入っているか否かで支払いの額や支払い命令が変わると言うこともおかしな話であると思います。

自転車の二人乗りは肯定できませんが、その他遊びに関しては、親が見ているからと言って、なんでもかんでもいろいろな遊びに関しては危険を伴うものはすべてダメと言うのは愚かなことだと思います。

粗暴なことをやっているのではない限り自由に遊ばせ、偶然に起きた傷害の結果は甘受し、これを乗り越えてたくましく生きる力を与えてやるよう努力することが大切ではないでしょうか。

子供の違法行為と親の責任

それでは、親は子供の行為が違法なものであれば、必ず責任を負わなければならないか。

子供の年齢によっても違いはありますが、12歳~13歳頃までの子供については、事理弁識能力が無いとされ、監督義務者である親が責任を負うことになります。(民法712、714)

監督義務を怠らなかったと言うことを立証できれば別ですが、怠らなかったと言うことを認めた判例は見当たりません。

今回の加害者側の母親は、一度は見ている訳ですから、B君の行為が違法性ありとされた場合は責任を免れることはあり得ないと思います。

慰謝料、示談金はいくらが妥当か

交通事故に照らし合わせてみた場合、治療費、入院雑費、付き添い介護、交通費と慰謝料。また女子の顔面瘢痕は後遺障害となり、場合によっては逸失利益利益も支払い対象になると思われます。また慰謝料もかなり高額になることが予想されます。

とは言え、当然二人乗り自転車ですから、すべてがB君の責任ではなく、C子ちゃんにも当然好意同乗的な要素もあります。

今回の事案を考えれば、もっと抑えて賠償額を考えることもできると思います。そもそもこの件は責任の有無が微妙なケースですし、同じマンションの中でこれからも仲良く隣人として暮らしていかなくてはなりません。両親同士でよく話し合い、心が通じ合えば賠償金も少なくなり寛容な気持ちになるかもしれません。

 

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